カブは特別!? ―ハンターカブで漁港にお散歩―

ハンターカブに乗るようになって,日頃の通勤などでも,今まで自動車では狭くて通りたくなかった道や,通ったことのない脇道をわざわざ選んで走るようになった。

以前に乗っていた250ccのオフロードバイクだとあまりに狭い田舎道に入り込むと,単気筒の大きなエンジン音や見かけのデカイバイクを見て近所の人は決まって迷惑そうにしていた。誰だって自分の家の前に見知らぬものが大きな音を出して大きなバイクに乗って近づいてきたらそう思うに違いない。フルフェイスのヘルメットでも被っていようものなら・・・

狭い道と言えば,漁港の周辺の道の狭さは特別である。これまでにも乗用車で入り込んで何度かひどい目に遭った。

南国とはいえ徳島もいよいよ冬本番,ここ数日寒い日が続いた。しかし,今日は朝は冷え込んだものの,日が昇ってからはぽかぽか陽気になってきた。こどもたちもそれぞれ友達と遊びに出かけ,とうちゃんは一人。そうだ,まだ行ったことのない近くの漁港に行ってみよう。思い立ってすぐに出かけられるのもハンターカブのいいところ。まさにお散歩気分でお出かけである。

徳島は海もあり山もあり,ハンターカブのフィールドとしては最高?かも・・・ うちんくから10キロも行くと海に出る。徳島市内にも小さな漁港はいくつもあるが,今日は一番近そうな「津田漁港」に行くことにした。何度か通ったことのある県道(旧国道)から海に向かって細い道を曲がる。オッと,いきなり前方に工事中の表示。どうやら通行止めらしい。さい先悪いなと思ったら,ガードマンが手招き。近づくと,「カブは通っていいよ。」そういえば,徳島では原付やミニバイクのことを「カブ」と呼ぶ。「カブ」は徳島では「HONDA SuperCub」ではなく,誰でも知っている一般名詞なのである。でもハンターカブは原付じゃないんだけど・・・ まあいい,とにかく第一関門クリア。しばらく行くと住宅が建ち並び,右に左に道が折れている。もちろんどのみちがどこに通じているかはまったくわからない。手当たり次第に行ってみることに。すると,いきなり行き止まり。今度は人のうちの庭に直結。さすが漁港周辺の道はすごい!

やっと岸壁にたどり着く。しばらく海を眺めたあと,寒くなってきたので引き返すことにした。どこを同屋ってここまで来たかわからなくなりかけたが何とか戻りはじめると,一見普通の民家の玄関先に「干物あります」の貼り紙発見!早速ハンターカブを止めてみると,おばちゃんたちが干物を干していた。近づいてもまったく気にとめない。郵便屋さんとでも思ったのだろうか?声をかけて,干物をわけてもらった。大きなアジの干物が4枚でなんと250円!安い!!今日はこれをおみやげに家路につくことにした。今度はイカの一夜干しとイワシも買ってみよう。

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